USB PD(Power Delivery)ってなに? ⚡
「速い充電器を買ったのに前と変わらない」を防ぐための基礎知識
1. USB PDとは
USB PD(USB Power Delivery)は、USB Type-C端子を使って機器同士が**電力の供給量を交渉(ネゴシエーション)**できる給電規格。
従来のUSB給電は基本的に5V固定だったが、USB PDでは機器同士が対応する電圧・電流をやり取りし、最適な組み合わせで充電できる。
| 項目 | 従来のUSB給電 | USB PD |
|---|---|---|
| 電圧 | 5V固定 | 5V/9V/12V/15V/20V 等 |
| 最大電力 | 〜15W程度 | 最大240W(PD3.1) |
| 制御方式 | 固定 | 機器間で交渉(ネゴシエーション) |
2. PDのワット数の見方
充電器に書かれている「65W」「100W」などの表示は、その充電器が出せる最大の電力を示す。
W(ワット) = V(電圧) × A(電流)
例:20V × 3.25A = 65W
機器側が要求する電圧・電流に応じて、実際に流れる電力は変動する。つまり「65W対応の充電器」を使っても、スマホ側が18Wしか要求しなければ18Wしか流れない。
3. ケーブルにも注意
PD対応の充電器を買っても、ケーブルが対応していないと性能を発揮できない。
- 60W以下: 通常のUSB-C to Cケーブルで対応可
- 60W〜100W: 100W対応(5A)ケーブルが必要
- 100W超: 「eMarker」内蔵ケーブルが必須
特に100W超のケーブルは、ケーブル内にチップ(eMarker)が入っており、対応していないケーブルでは高出力が出ない。
4. 充電器選びのポイント 🔌
ポート数と合計出力
複数ポートがある充電器は、全ポート合計でのワット数が表示されていることが多い。同時に複数ポートを使うと、1ポートあたりの出力が下がる場合がある。
PPS対応
PPS(Programmable Power Supply)は、より細かい単位で電圧・電流を調整できる拡張規格。一部のスマートフォンの急速充電に必要。
必要なワット数の目安
| 機器 | おおよその必要W数 |
|---|---|
| スマートフォン | 18W〜30W |
| タブレット | 20W〜45W |
| ノートPC(13インチ) | 45W〜65W |
| ノートPC(16インチ/ゲーミング) | 100W〜140W |
5. まとめ
- USB PDは機器同士が電力を交渉する給電規格
- 充電器のW表示は「最大値」であり、実際の出力は機器側の要求次第
- ケーブルの対応W数も確認する(特に100W超はeMarker内蔵ケーブルが必須)
- 複数ポート利用時は合計出力に注意する
GadgetShelfにガジェットを登録する際は、付属の充電器・ケーブルの対応規格もメモしておくと、買い替え時に役立つ。