子どもの動画を、消すかどうかで迷うことがよくあった。
保育園の発表会、公園で転んで泣いている顔、初めて自転車に乗れた日。スマホの容量が減ってくるたびに、どれを消すか選ばなければならなかった。大事なものを消してしまわないように、と気を張るのは、思いのほか疲れることだった。
タブレットを増やせば楽になるとは分かっていた。ただ、大きい画面はどうせ持て余すだろう、とも思っていた。子どもに触らせるにも、重いものは向かない。
Redmi Pad 2 を選んだのは、そういう消極的な理由からだった。
届いて驚いたのは、軽さだった。片手で持たせても、子どもの手が疲れない。11インチもあるのに、持ち運びの負担は思ったより小さかった。
もっと驚いたのは、容量だった。128GBに加えて、microSDカードで2TBまで増やせると知り、初めて「消さなくていい」という選択肢が現実になった。調べてみると、Xiaomiの機器同士はつながりやすく設計されているらしい。スマホで撮った動画を、この画面でそのまま大きく見返せる。
週末、寝る前に子どもと並んで、発表会の動画をまた最初から見た。小さなスピーカーで聞いていたときには気づかなかった拍手の音や、ざわめきの奥行きまで、はっきり聞こえた。消さずに残しておいてよかった、と思った。
画面もきれいだった。2.5Kという数字はよく分からなかったが、写真を並べて見比べると、色の境目がなめらかで、目が疲れにくいことだけは分かった。子どもが「もう一回」とせがむたびに、画面に見入る顔を、隣でぼんやり眺めていた。
選ぶことをやめただけで、こんなに気が楽になるとは思わなかった。

